変形絞り
獅子頭(シーサー)
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2004年の技法に挑戦シリーズのひとつです。
これから数回にわけて制作記録を掲載していきます。
まずは、完成した獅子頭(シーサー)画像。

01
地金取り

高さや裏側への回り込みを考慮して材料を切り出します。作るものによって形はかわりますが、今回四角の角が丸くなった形状です。でもこんなに直線がない方がよいのです。
銅板の中央にあるのはモデルで、陶製。お土産品店で売っているようなやつです。上の完成した獅子頭は素材の違いや若干のアレンジで、モデルとは似て非なるものになりました。







02
まずは、焼きなまし。
バーナーで銅板が赤くなるまで、加熱をします。
冷えると、酸化膜で黒っぽくなっています

焼き鈍しをする事で硬い銅板が軟らかくなります





03

希硫酸で酸洗いをすると、黒い銅の酸化膜がとれて、きれいになります




04

砂袋や木臼の上で木槌を使って、つき出します
平らな板がお椀状になっていきます



05

1回目の絞り。モデルの鼻、牙?耳?など出っ張っているところを基点にしながら絞り始めます。
あと数回は全体を大きく絞るという感じで、細かい事は気にせずに
むしろ、この段階では位置関係をきちんと把握していく事が大事です。





続く
制作:田仲

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